働きながらの子育てをサポートする 葛飾区保育ママ情報

葛飾区では、保育ママは年に1回、救命講習を受けています。その様子を取材してきました。
(2016年5月14日撮影)
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応急手当の重要性
「助かるか助からないか」よりも、その場に居合わせたら「できる事をする」ことが大切。応急手当を速やかに行うことによって、傷病者の救命効果が上がります。
応急手当の必要性
救急車が現場に到着するまでの平均時間は,昨年・東京都内で8分14秒です。傷病者を救命するためには、救急車到着までの約8分間で、応急手当を早く開始することが必要不可欠です。
 
突然死とその予防
成人の突然死の原因は主に心臓発作と脳卒中が、子供の原因には、溺水・窒息などの不慮の事故があります。予防として、浴室に1人にしない・口に入るものは手の届かない所に置くことが重要です。
心肺蘇生の訓練
周囲の安全確認から行います。上から落ちてきそうな物はないか、道の真ん中で危険ではないか等、二次的危険がないか確認します。「周囲の安全よし!」と指差し・声出し確認します。
 
呼びかけに応じるか確認します
肩をたたきながら耳元の近くで「わかりますか」「大丈夫ですか」と3回呼びかけます。目(まぶた)は動くか、なんらかの応答があるか確認します。乳児の場合は足の裏を刺激しながら呼びかけます。
大声で助けを求めます
反応が見られなかった場合には助けを求めます。確実に伝わるように「そこのメガネのかた、119番通報してください」「そこの赤いスカートの方、AEDを持ってきてください」と具体的に指示します。
 
呼吸の有無を確認をします
傷病者の肩あたりから胸腹部の動きを見ます。10秒間で2~3回上下するか確認し、6秒間で1度も動きが見られない場合は「呼吸なし」と判断します。呼吸がなければ、すぐに心肺蘇生を行います。
胸骨圧迫のポイント
押すところは胸骨の下半分、胸の真ん中あたり。手の根元だけを胸骨に平行に当て、ズレないようにもう一方の手を絡ませます。胸が5センチ沈む強さ、1分間に少なくとも100回のテンポで行います。
 
人口呼吸について
口対口の呼気吹き込み人口呼吸が基本の方法です。人口呼吸用マウスピースを持っていない、知らない人・血液・吐瀉物の付着などの理由でためらわれる場合には、胸骨圧迫だけでもやり続けます。
人口呼吸用マウスピース
こちらが人口呼吸用マウスピース。中のオレンジの部分が弁になっていて逆流を防いでいます。これがあれば安心・安全に人工呼吸が行えます。空気穴の短いほうが自分側、長い方が傷病者側です。
 
最初に気道確保します
傷病者の意識がなく、舌の筋肉が緩むと舌がのどに落ち込み気道をふさいでしまいます。空気の通り道を作るために、人差し指と中指の2本指であご先を持ち上げもう片方の手で鼻をつまみます。
人口呼吸です
大きな口を開け傷病者の口をふさぎます。胸腹部が上がるくらいの息を2回入れます。胸の上がりが見えても見えなくても2回で胸骨圧迫に戻ります。
 
胸骨圧迫を交代して行います
胸骨圧迫を1人でやり続けることは体力的に難しいので、近くにいる人と交代しながら行います。交代してくれる人に向かい側に来てもらい「1・2・3・4で交代します」と息を合わせて交代します。
一連の流れを全員行います
実際に体を動かし、声を出してやってみます。聞くだけではなく、やることによっていざという時に動けるようになります。交代しながら出席した全員が一連の流れをやりました。
 
心肺蘇生まとめ
意識がない傷病者には、1秒でも2秒でも長く酸素・血液の流れを送ることが大切です。乳幼児は持病があることが少ないので必ず人口呼吸をセットで行います。
AEDとは
AEDとは心臓の重症不整脈に対し、心臓に電気ショックを与えて、本来のリズムに回復させるために使います。傷病者にその必要がない場合には、通電されない安心な設計になっています。
 
AEDの使い方の練習です
まず電源を入れます。スイッチをONにするものと、ケースを開けると電源が入るものと2種類あります。音声メッセージで使用方法を指示してくれるのでその通りにします。
電極パッドを貼ります
電極パッドを貼るよう指示されます。傷病者の肌に直接貼れるよう衣服を開きます。貼る位置は電極パッドに絵が描かれています。1枚は右鎖骨の下側、もう1枚は左脇の下から5センチ下に貼ります。
 
小児用電極パッド
未就学児(6歳まで)には小児用の電極パッドを使用します。貼る位置は胸の真ん中と、背中(肩甲骨の間)の2箇所です。機種によっては成人と小児をスイッチで切り替えるものもあります。
心電図解析
パッドを貼りコネクターを接続したら、除細動が必要かどうか自動で解析を始めます。音声メッセージで傷病者に触れないように指示がでるので、誰も触れないようにします。
 
除細動を行います
除細動が必要と判断されたら、音声メッセージで「ショックが必要です。離れてください」とアナウンスされます。誰も傷病者に触れていないことを確認しショックボタンを押します。
除細動を行った後の対応
すぐに心肺蘇生(胸骨圧迫)に戻ります。2分ごとにAEDが自動で心電図解析をするので音声メッセージに従い行動します。救急隊に引き継ぐか、何らかの応答・しぐさが見られるまで繰り返します。
 
乳児に対する気道異物除去
乳児に対しては、背中を強く叩いて気道異物を除去する背部叩打法が推奨されています。乳児をうつ伏せにし、腹側に腕を通し、指で下顎を突き出して、手の付け根で肩甲骨の間を4~5回叩きます。
直接圧迫止血法です
出血部位を清潔なガーゼやタオルで強く圧迫して出血を止めます。圧迫しているにもかかわらず血が滲み出る場合は、初めに当てたガーゼなどを外さずに、さらに重ねて圧迫します。
 
以上は講習の一部を取材したものです。保育ママはこの救命講習を毎年行って訓練し、万が一に備えています。
救命講習は、誰でも参加できます。家族のために、自分のために是非参加してみてください。
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