働きながらの子育てをサポートする 葛飾区保育ママ情報

これから保育ママになる人はすべて、基礎研修(講義・演習21時間、実習2日以上)を受けます。 その中の「救命講習」の様子を取材してきました。
(2015年7月11日取材)
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9:26

基礎研修
救命講習が始まります。
今回の救命講習は男性2名を含む40名の参加です。都内の保育ママ、小規模保育者を目指す人が集まっています。新宿消防署で行われ、今年の3月まで当署で救急隊長をやられていた方が講師です。
応急手当の重要性の説明です。
一般的な救命講習ではテキストを利用しますが、新宿消防署ではパネル的な物を使います。受講者が講師と講義内容に集中できgoodです。救急車が来るまでの間、応急手当の有無で生存率が変わります。
 
胸骨圧迫の説明です。
胸骨圧迫の位置は胸の真ん中で、胸骨と胸骨の間、みぞおちの上です。心臓は左にあるイメージですが、実際には真ん中にポイントがあります。
手の重心を置く位置。
手のひらの付け根のモコっと膨らんでいる部分です。ココに体重をのせる感覚で行っていきます。
 
その時、足はどうする?
実は以外に説明されない足の置き方。さすが新宿消防署です。しっかりと説明してくれました。つま先は立てて、ひざは肩幅くらい開きます。ヒールがある靴の場合は脱いだほうがいいかもしれません。
救援の求め方。
「誰か来てください、人が倒れています!」と大きな声で両手を振って救援を求めます。一人で応急手当をするのは難しいので、できるだけ多くの人に早く気づいてもらうことが重要です。
 
通報とAEDの頼み方。
まず「すみません、そちらのスーツの方、119番通報してもらえますか?」と頼みます。次に「その隣の方、AEDを持って来てもらえますか?」と、役割を分けて託します。
呼吸を見ます。
胸とお腹を6秒見て呼吸を確認します。動きがなければ「ふだん通りの呼吸なし」と判断し胸骨圧迫に入ります。ちなみに、ケガで出血が多い状態でも、胸骨圧迫が優先で、ケガの処置は2番目です。
 
一連の流れを実践します。
受講者は順番に心肺蘇生の仕方を実践して学んでいきます。これは世界共通ですので、いつ、どこで、誰に起きても対処の仕方は一緒です。訓練経験の有無は、人生を大きく左右するかもしれません。
人工呼吸の説明です。
最近では、嘔吐物がある場合、血液が見える場合、抵抗がある場合等は人工呼吸は行わなくてもよい、と指導されます。
 
マウスピースです。
コレを持っていると、感染症の予防になります。普段から持ち歩いている人はまずいないと思いますが、こういうものがあると知っていることは大切です。
気道確保です。
「お口にマウスピース入りますよ」と声をかけ、2本の指であごを上げ、気道確保し空気の通り道を作ります。
 
息を吹き込みます。
鼻をつまんで大きい口で覆って息を吹き込みます。息を吹き込む時に、あごが下がって気道がふさがらないように注意して行います。
模型を使って気道確保の説明。
なぜあごを上げる必要があるのか、模型を使って説明してくれます。食道と気管の位置が把握でき、舌がどう気管をふさいでしまうのかわかりやすいです。
 
実践訓練です。
胸骨圧迫と人口呼吸の流れを訓練します。1分間に100回くらい(ピッ、ピッ、ピッ、ピッという感じ)の速さで、30回胸骨圧迫を行い、人工呼吸を1秒x2回行い、胸骨圧迫に戻ります。
乳児の場合の胸骨圧迫。
乳児といっても、個人差が大きいので、体格を見ながら片手なのか、指2本分くらいなのか使い分けます。押す位置は成人と同じですが、乳頭と乳頭を結ぶ線より若干下側のイメージです。
 
乳児の場合の気道確保。
あごを指1本で上げ、もう片方の親指と人差し指で額を押さえます。赤ちゃんは頭にペコペコがあるので力加減に注意が必要です。
乳児の場合の人工呼吸。
ティッシュをはさみ、軽く息を吹き込みます。2回吹き込んだら、胸骨圧迫に戻ります。乳児の場合もテンポは成人と同じで1分間に100回くらいです。
 
AEDについて。
AEDは世界共通の救命装置です。機種は様々ですが、簡単な機械で「電気器具」です。まずは電源を入れます。AEDボックスを開くと自動で電源が入るタイプもあります。
AEDの使い方。
電源を入れると機械がしゃべります。バッグに入っているパッドを指示通りに1枚ずつ貼り付けます。貼る位置のイラストも描いてあります。パット同士がくっつかないよう注意します。
 
ショックが必要な時。
パッドを貼ると、電気ショックが必要かどうかを機械が判断してくれます。必要な場合は「ショックが必要です。」とアナウンスされますので、傷病者から人を離してショックボタンを押します。
胸骨圧迫に戻ります。
電気ショックが終わると「胸骨圧迫してください。」とアナウンスがあり、ピッ、ピッ、ピッ、と音が出ます。これは胸骨圧迫のリズムで、応急手当をサポートしてくれます。
 
気道異物除去です。
のどに物がつまった時の応急手当です。これは背中を強く叩く方法で、両側の肩甲骨と肩甲骨の間を一発でとる位のイメージ(強さ)で、バーンと叩きます。
気道異物除去②
腹部つきあげ法です。腕を後ろから回し、みぞおちとおへその間を、片方のこぶしをもう片方の手で包み、上につきあげます。妊婦さんには使えません。
 
気道異物除去、乳児の場合。
脇に赤ちゃんの片足を挟んで体を固定し、少し頭が下がる位置で、背中をボン、ボン、と叩きます。場所は成人と同じく、肩甲骨と肩甲骨の間です。
まだ異物がある場合。
クルっと乳児の身体を回転させ、仰向けにします。やはり片足を脇に挟んで固定し、頭を少し下げて指2本くらいで、みぞおちの少し上を押します。
 
止血法です。
直接圧迫止血法です。まずはハンカチなどを1枚、患部に直接当てて圧迫します。その時用意できる範囲で、できるだけ清潔なものを使います。
止血法②
1枚で止血できない時は、ハンカチ等を重ねて圧迫します。取り替えないで重ねることがポイントです。
 
止血時の感染防止。
スーパーのレジ袋などを手にはめて止血を行えば、血液感染を防ぐことができます。応急手当は、手当する側の身を守ることも重要です。
 
 
以上は講習の一部を取材したものです。
■研修実施者
東京都福祉保健局 http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/
公益財団法人東京都福祉保健財団  http://www.fukushizaidan.jp/index.htm/